福山医療センターが広島県のエイズ治療中核拠点病院に指定されました

福山医療センターのロゴマーク 広島県は9月25日、エイズ治療の中核拠点病院として福山医療センターを指定しました。広島県内では県立広島病院、広島市立広島市民病院に次いで3か所目、東部地区では初めての指定となります。

 厚生労働省の指示のもと、どの地域においても高度なエイズ治療を受けることができるよう、エイズに積極的に取り組む病院「拠点病院」が選定されています。中四国の国立病院では、関門医療センターが山口県の中核拠点病院に指定されています。また、指定自立支援医療機関として、関門医療センター、福山医療センターの他にも米子医療センター、岡山医療センター、南岡山医療センター、呉医療センター、岩国医療センター、愛媛医療センター、高知病院が各県から指定を受けています。

<世界エイズデーとレッドリボン>

レッドリボン 12月1日は世界エイズデーです。世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定しました。

 “レッドリボン(赤いリボン)”は、もともとヨーロッパに古くから伝承される風習のひとつで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わりごろでした。このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエイズがひろがり、エイズに倒れて死亡するアーティスト達が増えていきました。そうした仲間達に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。

 この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージです。(出典:厚生労働省ホームページ)